■ 総評
美味しい和食の“アテ”を求めて、平尾の「お万菜一よし」さんへ。
このレベルの和食を一人で気軽に味わえるお店って、
博多駅周辺には意外と存在せず…。
春吉くらいまで行かないと満足できるお店に出会えないのが現実ですが、
「一よし」さんは一人でも予約なしでふらっと入れる貴重なお店。
さらに料理はどれも丁寧で、味の引き算が完璧。
お酒に合う“和食のお手本”のような品ばかり。
しかも日本酒のラインナップにもかなりのこだわりがあり、
「アテ × 日本酒」両方で楽しめる、大人の贅沢空間でした。
■ 注文内容(ちょい飲みセット×2)
– 日本酒 二杯
– 安納芋と白あえ
– トマト
– 豆乳胡麻豆腐
– ヒラメ・シマアジ・ヤリイカ
– せせり
– 樺太ししゃもの肉巻き
– かぼちゃの煮つけ
■ 日本酒 二杯
「ちょい飲みセット」は、小鉢3品+日本酒1杯で1,320円。
この日は2セット注文して、日本酒を2種類いただきました。
どちらも飲みやすく、口当たりが柔らかい。
なのに、思ってた以上に酔いが早いw
微妙に2杯目の記憶があやふやですが、
肝心の料理の味はちゃんと覚えてます(笑)
■ 安納芋と白あえ
1品目から思わず「すごいなぁ」と声が出るクオリティ。
ここで驚いたのは、「苦手だったものを好きに変える力」。
白あえって、これまで正直あまり好きではなかったのですが、
この一品で完全に認識が変わりました。
味のバランスが絶妙で、ちびちびつまむのにもぴったり。
最近、平尾に来る目的がほぼこのお店になっているのも納得。
■ トマト
自分はトマトの“独特な青臭さ”がちょっと苦手で、
焼いたり加工されたものでやっと食べられるレベルなんですが……
これは臭みゼロ。
恐る恐る食べたら、トマトの美味しい部分だけが残ってる奇跡のような仕上がりで。
「トマト苦手な人にしかできない仕事では?」と本気で思いました。
■ 豆乳胡麻豆腐
3品目に登場したのは豆乳胡麻豆腐。
豆乳も胡麻も豆腐も好きなので、これは安心枠。
とはいえ、当然ながらこちらも丁寧な味わい。
毎回違う料理が出る楽しさもあり、飽きないのがまたいい。
■ ヒラメ・シマアジ・ヤリイカ
週末限定の刺身三種盛り合わせ。
このクオリティで1,000円未満って、正直破格。
量も味も一人飲みにちょうどよく、どのネタも新鮮で美味。
ヒラメの上に乗っていた湯葉のトッピングが嬉しいアクセントでした。
■ せせり
ここから2ターン目。
「せせり」というざっくりしたネーミングですが、油断してたらやられます。
もやしとせせりを炒めたシンプルな一皿ですが、
味付けが上品かつクセになる。
知ってましたけど、やっぱり肉料理も抜群にうまいです。
■ 樺太ししゃもの肉巻き
そしてもう一品、2ターン目のハイライト。
ちゃんとしたししゃもって、意外と食べたことないかも…?
と思いながら口にしたら、これがまた絶妙。
もう一本ほしい。倍ほしい。
揚げ方もサクサク&ジューシーで、隠れ名物にしたい一皿でした。
■ かぼちゃの煮つけ
最後は煮物でしっとり〆。
かぼちゃって、昔はそこまで好きじゃなかったんですが、
美味しい店のかぼちゃに出会うと、一気に評価が変わる。
ここの煮つけもその典型で、出汁の染み方が本当に丁寧。
焼く・揚げる・煮る、どの技法でも安定のクオリティなのが「一よし」さんのすごいところです。
■ 価格帯
💰3,000円〜4,000円
■ 店舗情報
📍お万菜 一よし
📍福岡県福岡市南区大楠2-19-4
🕛16:00〜23:00
💤定休日:日曜
■ ひとりごと
ちなみに、この日テイクアウトした卵焼きは、翌日の夕飯に。
当然のように美味しかったです。
一人でも、しっぽりと和の味を楽しめる貴重なお店。
平尾に来たら、間違いなく立ち寄るべき一軒だと思います。
ごちそうさまでした!
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